いろいろな絵本
世界には、じつにさまざまなジャンルの絵本があります。これから、オリジナルの絵本を作ろうと考えている方のために、内容別に分類し、必要と思われるものを挙げてみます。あなたの特別な人にあなたが作ったオリジナルの絵本を渡すことは感動的なことですね。
1.生活の絵本
日常の生活から素材を得た絵本です。はじめてのお使いや動物園や遊園地に行ったこと、はじめてのお留守番、妹や弟が生まれて家に来た日の気持ち、友達と遊んだことやケンカしたこと、旅の思い出、家族との関係など、自分が体験したことを思い出せば、たくさんの素材があるはずです。
2.ファンタジー絵本
現実にはない世界を作り上げる絵本です。動物や植物が人と話をしたり、怪獣が出てきたり、お化けがいたりする絵本で、数ある絵本の中で、一番多いものなのかもしれません。現実からファンタジーの世界に入っていくようなお話を書くには、
①現実の世界→②別世界に入る→③空想の世界の出来事→④別世界を抜け出す鍵や呪文→⑤現実の世界
という流れをたどるという法則があります。必ずしも従う必要はありませんが、物語を考えるときに便利な法則です。
3.民話・物語絵本
人々が長く語り継いできた民話(神話も含む)や、童話などの絵本です。耳で楽しんできたお話を絵にすることは難しい面もあります。しかし、民話や、童話などは長い時間磨かれてきたものですから、物語の展開が巧みで、絵本の素材としては格好のものです。
4.ナンセンス絵本
常識をくつがえしたり、物語の展開の意外さ、奇抜さで驚きや笑いなどを表現した絵本です。へんてんこりんで、なんだかわからいけど、おもしろいというユーモアのセンスが必要です。
5.科学絵本
地球環境や自然(植物や昆虫、生き物、季節)、からだのしくみ、宇宙などをテーマに、科学的知識と観察・思考力を育てる絵本です。自然の美しさや生命の不思議、宇宙の神秘などを、絵でわかりやすく図解しているものが多くあります。